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Portrait kitセルフィー写真を機械学習を用いて自動的にポートレート写真に仕上げるシステムのUI/UXデザイン

Tag
  • UI/UXデザイン
  • インプリメンテーション
  • サービスデザイン

概要

企業やカンファレンスなど、さまざまな場で使われるID写真。規模の大小にかかわらず、全員分のライティングや背景イメージを統一した素材にするには、スタジオ撮影やプロフェッショナルのレタッチが必要だった。 「Portrait Kit」は、スマートフォンのセルフィー写真で誰でも簡単にプロフィール写真が撮れ、背景を高精度に切り抜き、全体の色味調整まで自動で行ってくれるWebアプリサービス。ライティングの整ったスタジオに出向くことなく、レタッチ作業を介さずにID写真を撮影・収集から管理まで行える。

課題

いかに「想定外」をつくらないか

開発当初は国際的な大会での使用前提だったため、あらゆる人種や髪型に対応することが第一要件だった。個々人の肌の色によって基準となる光の露出パラメータが異なる、というのは人間がディレクションしていれば難なくケアできることだが、機械学習においてもさまざまな人種の方々をモデルに検証を繰り返し、過度な色調整のされないロジックを組んだ。

さらに、ユーザーごとに異なる照明や背景パターンを何度もテストし、どのパターンの画像が届いても意図したクオリティになるための機械学習を専用開発した。

インプリメンテーション

シンプルなUIUX

「ガイドに体を合わせてください」「明るい場所で撮影してください」など、画面の案内に従ってインカメラで撮影するだけでプロクオリティの写真に仕上がるようにした。また、年齢や国籍を問わず使いやすいよう、極力シンプルな構成に努めている。

更新性に優れた管理画面

折しも、COVID-19により外出が難しい時期にも自宅から手軽に撮影〜アップロードできる仕組みとしても機能し、活用された。

管理画面では、管理責任者がNGと定めたロゴや不要なものが写り込んでいないか?正しく集まっているか?などを一覧でチェックできる機能も用意。Webアプリのため、ユーザーの要望にも迅速に応えられる。

今後の展開

さまざまな案件・用途に転用可能

スポーツ大会やカンファレンス、イベント、または社員証などで用いられるIDに掲示するプロフィール写真や、企業の周年イベントや社員紹介サイトに掲載する顔写真などでの活用が期待できる本サービス。大人数のポートレート写真が必要な場面で「Portraik Kit」を用いれば、スタジオ撮影よりも迅速かつ低コストで整ったライティングや統一された背景での写真を収集〜管理することができるため、現在、いくつかの企業・団体より打診をいただいている状況。今後もさまざまなプロジェクトでの活用が期待されている。

本プロダクトは自社開発案件のため、他プロジェクトへのご提案が可能です。
お問い合わせフォームよりお気軽にお問い合わせください。

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