概要
2023年3月、北海道ボールパーク Fビレッジの開業にあわせて誕生した「えふたん」は、野球ファンに限らず、より幅広い層にブランドの魅力を届ける存在として生まれました。
SNS、グッズ、コラボレーションなど多様なコンタクトポイントでの展開を通じて、世代や地域を問わず親しまれるキャラクターへと成長しています。
誕生背景
Fビレッジには、スポーツ観戦のみならず、グルメ・温泉・宿泊・ショッピング・アクティビティ体験など、さまざまな目的で幅広い来場者が訪れます。
「えふたん」は、そうした多面的な関心や感情に寄り添いながら、Fビレッジ全体の体験価値をやさしくつないでいく橋渡し役を担っています。
デザイン戦略
・高頻度の露出にも耐える、シンプルかつ拡張性のある造形
・情報伝達に優れた、親しみやすく認識しやすい表情
・世代を問わず共感を呼ぶ、柔らかで温もりあるビジュアル
・SNS・グッズ・空間演出など、多チャネル展開に最適化された構造
キャラクターは、ただ「説明」するための存在ではなく、ブランドの想いや空気感を直感的に「伝える」存在。
えふたんは、Fビレッジと人々を感情でつなぐ、やわらかなメディアとして誕生しました。
成果と展開事例
えふたんは幅広い領域に展開され、ブランド接点の拡張に貢献しています。
・開業広告・CM・ポスター等での起用
・スタジアム内サイン計画・誘導ツールへの展開
・200種以上におよぶグッズ開発
・「えふたんCAFE」など飲食コンテンツとの連動
・季節イベントのビジュアル・ノベルティ開発
・自治体・教育・医療・警察との協働プロジェクト
・他社キャラクター・著名人とのコラボレーション
・えふたんトレイン、アミューズメント施設向けコンテンツ開発
・北海道土産としての食品・雑貨・ぬいぐるみ展開
・絵本出版を通じたキッズマーケットへの拡張
球場という枠を超え、地域社会や観光、教育の現場へとコンタクトポイントを広げ、継続的なブランド体験と新たな事業機会を創出しています。
今後は、北海道を代表するキャラクターを目指し、さらに全国的な認知拡大を狙い、クライアントとともに、持続的なブランド成長を進めています。
キャラクター開発の意義と可能性
キャラクターは、単なるマスコットではありません。ブランドと生活者、企業と社会をつなぐ存在です。
えふたんの開発においては、以下の観点を重視しました。
・長期的運用に耐えうるデザインクオリティと柔軟性
・キャラクター市場やファンカルチャーの動向に基づく設計思考
・ブランドの編集性と、思わず愛着を持ってもらえる感情設計の両立
「えふたんって、なんか好きだな」
その感情がやがて、ブランドへの共感と信頼を育てていきます。ブランドに“人間味”をもたらし、企業と生活者の間にあたたかな関係を築く。えふたんは、そんな役割を担う存在として、これからもその価値を拡げ続けていきます。